子育てのヒント ~ 「子どもとの愛着を深める12ステップ」

ビリーフチェンジセラピーの棚田克彦さんはお二人のお子さんのお父さんですが、
棚田さんの心がけている『子どもとの愛着を深める12ステップ』をご紹介します。

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『子どもとの愛着を深める12ステップ』

【ステップ1】目を合わせる

●子どもの目線の高さで、子供の目を見ながら話す
愛着障害のある子供は、親と目線を合わせません。ですから、最初は子どもの目線の高さに合わせて座ったりひざまずいたりしましょう。そして、目を見ながら話をし話を聞いて上げて下さい。その時、両手で子どものひじかその少し上を軽く抑えるようにすると、親や大人のコントロールが伝わります。このときのコントロールは「支配」ではなく、子どもを「守る」というメッセージです。

●目を見る事は、相手の表情を読み取ること
二の腕を抑えるようにすると、子どもは慣れるまでは抵抗するでしょう。でも辛抱強く続けましょう。目を見るということは、相手の表情を読み取ることです。愛着障害児は、相手の表情を読むことを拒否してきました。だから、友だちができないのです。相手の表情から気持ちや思いを汲み取る事を、少しずつ学ばせましょう。子どもが何かを打ち明けたら、終わりまで聞いて、子どもの気持ちに共感してください。「それは辛かったね」「それは楽しかったね」といったように、共感の言葉を繰り返しかけることで、子どもは「目を見られること=自分の気持ちを分かってもらえること」と理解できるようになり、嫌がらなくなります。

【ステップ2】互いに微笑み合い、笑顔に必ず応える

●笑顔は子どもの心を和ませる最大の宝物
人間関係で一番心を和ませるものは、母親の笑顔です。母親が笑うだけで、子供が愛しい、かわいい、子供がいるのが楽しいという気持ちが子どもに伝わります。母親だけではなく、父親も子どもと目が合ったら、まず笑顔になりましょう。「おはよう。今日もいい笑顔見せてね」「○○ちゃん、いい笑顔だね。お母さんは○○ちゃんの笑った顔大好きだよ」と言ったように、子どもの笑顔を見てうれしい気持ちや楽しい気持ちを子どもにして伝えましょう。

【ステップ3】年齢にあわせて子どもを抱く、抱擁する、抱きしめる

●子どもはいくつになっても抱きしめるもの
アメリカで起こっているハグ運動。これは、特に思春期から青年期にかかった息子や娘を抱きしめることを進めています。この年頃の子どもたちが、親の意見に逆らっても、「たとえ親の意見と違っていても、君は自分の意見を持つことは良いことだ。君を愛する気持ちに変わりはない」ということを伝えるためです。抱く、抱き合うということは、人間の基本的な愛情表現です。

●「抱っこ癖」を心配する必要はない
抱っこ癖という間違った考え方を排除しましょう。この考え方のために、親に抱かれなかった子どもが大人になって今度は自分の子どもを抱くことができないという悲劇が生まれてしまいました。勇気を持って、この悪循環を断ち切りましょう。子どもを抱きしめることで、自分も癒すことができます。

【ステップ4】親子が同じリズムを感じる一体感を持つ

●:子どもを抱いて揺する、抱き合って揺する
アメリカではロッキング・ボランティアとという一日中ゆっくりと赤ちゃん揺すっているボランティアがあります。これは世話人との一体感・同時性を味わい、脳内の緊張ホルモンの分泌を抑えるので、子どもは安心感を経験します。小さい時に一体感を味わっている子どもは、「孤独でない」「守られている」と感じて、安心した気持ちになります。親の方も子どもが体をまかせてくれて、親のリズムに合わせてくれることで「信頼された」という喜びや、子どもと一体になる満足感を味わうことができます。

【ステップ5】優しく、軽く、体に触れる

●タッチする箇所は子どもの年齢によって選ぶ
優しいタッチは大人から子どもにすると、暗黙のうちに大人の敬意を示します。このような静かな方法で、親が取り仕切っているから心配しなくてもよいことを伝えましょう。子どもたちは「大人がしっかりと管理してくれている」と感じると安心します。家庭内に守らなければならない規則があることも安心感を与えます。毎日するべき仕事を与え、できたらやさしく体に触れて、ありがとうと伝えましょう。乳幼児の場合は、頭や顔を優しくタッチします。学童や青少年の場合は、肩、二の腕、背中などをタッチします。また、虐待を受けたことがある子どもには、タッチが暴力ではないことが分かるまでに時間がかかります。

【ステップ6】癒しを目的としたマッサージをする

●タッチを一歩進めたマッサージ
タッチをもう一歩進めて、乳幼児にはマッサージをしましょう。また、学童や青少年には、背中を撫でます。マッサージもタッチと同様に、子どもも親も癒されます。

【ステップ7】明るく静かに語りかける

●親の語りかけ方で子どもは変わる
家の中で子どもの名前を呼ぶとき、明るく静かな呼び方のときと、怒鳴り声のときとでは、子どもの反応が違います。どうしたら明るい会話を保つことができるかを考えて語りかけましょう。

【ステップ8】お説教ではなく質問形式にする

●まずは子どもの気持ちを知ること
子どもがものを壊したり、癇癪起こしているときに、お説教しても効果はありません。子どもの行動の原因を知るために質問しましょう。「本当はどうしたかったの? 」そして、子どもの話を聞いたら、「正直に話してくれてありがとう」と伝えます。子どもにイライラの対処方法を年齢に合わせて教えるのはそれからです。

【ステップ9】行動を描写して叱る

●子どもをきっぱりと叱るのは、自分や他人を危険にさらす行動をしたとき
子どもは何が危険であるかをわからないでいます。子どもが他人や自分を危険にさらす行動したときは、その行動の何がいけないのか、行動描写して、しっかりと叱ります。「そんな長い棒を振り回すと、誰かに当たって怪我をすると危ないから止めなさい」と具体的に話します。「ダメ!」「悪い子!」と感情的に怒ってしまうと、子どもは自分全体が否定されていると感じてしまいます。褒めるときも、叱るときも、行動を描写しましょう。

【ステップ10】 「ありがとう」の言葉を忘れずに言う

●子どもが親に応えてくれたら・・・
子どもに注意をしたり、叱ったりした後、子どもが自分の話を理解し、答えてくれたら、「〇〇くん、わかってくれてありがとう。お母さん、嬉しいわ」と忘れずに伝えます。「ありがとう」は親子の信頼関係を結ぶ大切な言葉の1つです。

【ステップ11】良いことをしたら褒める

● 「自分のどういう行動が人にとって心地よいものなのか」が子どもに伝わるような褒め方を
「弟に自転車を貸してあげて、いいお兄ちゃんね。お母さん嬉しいわ」のように、子供の行動を描写してほめることで、「こういう行動すると、他の人が喜ぶのだ」ということが分かります。ただ漠然と、「いい子ね」と誉めても、子供には何がいいのかがわかりません。

【ステップ12】子どもが自分の誇りであることを伝える

●大人の反応が子供に自己を尊重することを教える
子どもが優しい行動をとったとき、何かを学びたいと望んだとき、何かを自分で達成したときなど、チャンスをとらえて、「親として、〇〇ちゃんが誇りだ」というサインを送ります。ハグをしてもいいし、「素晴らしい! 」と喜んでもいいです。こうした大人の反応が、子どもに自己を尊重することを教え、「自分は生きていてよい人間なのだ」「自分は価値ある存在なのだ」という自信を与えます。この自己尊重と自信で、子どもは失敗を恐れることなく、自分の可能性をいろいろ試し伸ばすことを覚えます。


心を育むという点からも参考になると思います。

私の子育て中のことを思い出してみると、一人目のときは何をするのも初めてで子どもにも自分にも期待が大きく、一生懸命にがんばっていたように思います。

二人目のときは経験値も増えていますので、肩の力も抜けてそれなりに余裕があったように思います。でも、子どもの性格はまったく違いますので、二人目の子にも翻弄されることはありました。今にすればどれも懐かしいこと。

子育て中は悩むことも多かったです。自分に折り合いをつけたり、誰かに相談したりして過ごしてきました。

どれがよいのかはその人によってそれぞれだと思いますので、見たり聞いたりしたことはヒントとして考えればよいと思います。

そして、育児だけには限りませんが、「こうあらねばならない」を強く思いすぎるとかえって動けなくなります。理想とほど遠い自分にダメ出しすることにもつながります。

「こうあらねばならない」を少しほぐして「こうなりたいな」でどうでしょう。

「こうなりたいな」と思うことがあったら、スモールステップで、まずは取り組みやすいことからやってみることをおすすめします。