自己紹介やプレゼンテーション、スピーチなど人前で話すときに緊張して思ったようにできない場合があります。
冷や汗がでたり、声が震える、手足が震える、顔が赤くなる、どきどきする、など。
人前に出るとあがる、緊張するということは自然なことで、まったく緊張しない方もいらっしゃると思いますが、多くの方は大なり小なり緊張すると思います。
場合によって緊張の度合いが違うこともあり、面識のない人の前だと緊張する方もいれば、知り合いの前のほうが緊張する方もいます。
多少の緊張は自分を奮い立たせることにもなりますのでよいのですが、過度に緊張して頭が真っ白になったり、準備した力を出せなかったりすると落ち込むことになります。
なぜ人前に出ると緊張するのでしょう?
なぜ緊張するかは人によって異なるでしょう。
いくつか考えられることは
① 失敗してはいけない、きちんとできないといけないと思っている。
② 自分はうまく話せないに違いない、上手に話せる能力がないと思っている。
③ 以前、うまく話せずに笑われたことがあり、また笑われるのではないかと思っている。
④ どう思われるのかが気になる。評価が気になる。
⑤ 人前で緊張することは恥ずかしいことだと思っている。
これらのさらに根っこを掘り下げていくと、「怖い」ということにたどり着きます。
うまくできずに嫌われるのが怖い、認められないのが怖いというものです。
この怖さに対する反応が、どきどきしたり、震えたり、ということになっています。
緊張を緩和するには
では、どうなったらよいでしょう?どうなりたいですか?
緊張せずに堂々と話せるようになりたい、でしょうか。
緊張の反対はなんでしょう。言葉的には緩む(ゆるむ)です。
人前にでた状況では、安心とかリラックスする、になると思います。
人前でも安心しリラックスできるように、いずれそうなることを目指しつつ、
まずは、「緊張しても大丈夫、ドキドキしても大丈夫」と思えるとよいと思います。
第一歩としては、
「失敗してもいい、上手に話せなくてもいい」
と自分に許可を出します。
ドキドキしてもいい、ヘタでもいい、笑いが取れなくてもいい、反応がなくてもいい
自分でこうあるべき、こうではいけない、という思い込みがあるとそれがプレッシャーになりますので、それを緩めます。
プレゼンテーションやスピーチは能力の一つであり、上手な人もいれば苦手な人もいます。それが苦手だからといって自分の存在そのものが否定されるわけではありません。
また、前回失敗したから今度も失敗するとは限りません。少し慣れて、少し経験値がアップしています。周りを見る余裕も少しでてくるかもしれません。
「緊張してドキドキしています」と自分で先に言うのもよいと思います。
もしうまくできなかったとき落ち込むかもしれませんが、くよくよしても過去は変えられませんので「そんなこともあるさ」と気を取り直して、ゆっくり寝て、おいしいものを食べて、可愛いものを見て過ごしてください。
それを繰り返していると、いつか、あまり人前が苦にならないということに気づくときが来ます。反対に人前で話すことが好きになっているかもしれません。
ドキドキしても大丈夫なのです。