子どもの落ち着きを育む ~ お母さんは安全基地 ~

心のセルフケア

生まれたばかりの赤ちゃんは一人では生きていけません。
大人のお世話が必要です。

赤ちゃんは、生まれてからしばらくは自分とお母さんは一心同体と感じています。
半年ほどたつと、自分とお母さんが別の存在であることがわかってきます。

1歳前後になると歩けるようになり、周りへの興味関心も大きくなってお母さんのそばを少し離れて遊ぶようになります。
でも、急にお母さんのことが気になってお母さんのところに戻ってきます。
お母さんがにっこり微笑んだり、やさしく声をかけたりだっこしてあげると赤ちゃんは安心して遊びに戻っていきます。

お母さんは赤ちゃんの「安全基地」です。
お母さんと離れている不安や寂しさが強くなると、お母さんのところに来て、情緒的エネルギーをチャージします。

1歳半から2歳くらいにかけて、周りの人のことや周りの世界のことがさらにしっかりと理解できるようになり、お母さんから分離しようという意識が高まってきますが、そうすると不安が強まってちょこちょこお母さんを確かめに行くだけでは足らず、もう一度お母さんの安全基地に戻ってきてしがみつく、ということをします。

お母さんにしてみるとしっかり育ってきて、いろいろなことが自分でもやれるようになってきたのに、逆戻りしたみたいに甘えたり、わがままになると、戸惑いなどもおこり、どのように接したらよいか悩むこともあるでしょう。

ここで厳しく接したり、疎んだりすると、赤ちゃんはお母さんから見捨てらる不安を乗り越えることができず、大人になってもその影響が残ることがあると言われています。

子どもがもどってきたら優しく接して、自然にふるまい、そしてまた外に向かうときは励ましてあげましょう。

2歳から3歳にかけてお母さんから離れていても大丈夫、お母さんが見えなくても見捨てられているわけではないという力がついてきます。

こうして心が育まれてきた子どもは落ち着いています。

もし、お子さんに落ち着きがないな、と感じられたら抱っこしたり、やさしく声をかけたりして安心感を与えてあげることもよいと思います。

お母さん自身の心に余裕がないと、子どもをうまく受け止めてあげることができません。
忙しいお母さんですが、子どもと接するときは穏やかな気持ちでいてくださいね。

子どもの落ち着きを育むのはお母さんと書きましたが、お父さんやおじいちゃん、おばあちゃん、周りの大人の方も大切な役割があります。それぞれの関わりがあって、子どもの心が育まれます。